熱中症コーナー

熱中症とは

熱中症とは、高温多湿な環境に長時間いることで、体温調整機能がうまく働かなくなり、体内に熱がこもった状態を指します。屋外だけでなく室内で何もしていない時でも発症し、場合によっては死亡することもあります。(厚生労働省:関連サイトより)

熱中症の予防
  • 地球温暖化や都市部のヒートアイランド現象による高温化で熱中症予防対策は、夏季における健康問題の重要な課題となり、2023年5月30日には、熱中症対策実施計画が閣議決定され、関連省庁による総括的かつ計画的な取組みが推進されています。

厚生労働省:熱中症予防情報サイト
日本生気象学会:日常生活における熱中症予防 第3版(2023)

  • 気象庁と環境省は、熱中症への注意を呼びかける「熱中症警戒アラート」に広域的に過去に例のない危険な暑さが予想される時に出す「熱中症特別警戒アラート」を昨年から追加し、今年は4月23日より、その運用が開始されています。

環境省:熱中症予防情報サイト熱中症警戒アラート

室内での熱中症予防
  • 室内での熱中症対策としては、エアコン等で室温をこまめに調整し、室温をおさえること。目安としては「室温28℃以下で湿度70%以下」(厚生労働省:事務所衛生基準規則より)、日射遮蔽・断熱改修も室内熱中症対策に有効です。

公財)健康・体力づくり事業財団:第6回 夏季の室内熱中症を予防する住まいと住まい方 2020年9月号

冬の熱中症?
(グラフは厚生労働省「人口動態統計」を基にベターリビングで作成)
  • 寒い季節におこる浴室内での溺死及び溺水事故の要因は、暖かい室内と寒い脱衣所や浴室との寒暖差などによる急激な血圧の変動や熱い湯に長くつかることによる体温上昇での意識障害が挙げられています。
  • 令和5年不慮の溺死及び溺水の死者数は、約9,000人。住宅(家や居住施設)の占める割合が極めて高い。
  • 令和5年熱中症の死者数は、6月~9月に集中、年間の死者数は、約1,650人。

熱中症・浴槽内の死亡者数の推移

   (グラフは厚生労働省「人口動態統計」を基にベターリビングで作成)
家や居住施設における熱中症・浴槽内の死亡者数
  • 熱中症の死者数は増加傾向、令和5年住宅(家や居住施設)における熱中症の死者数は、911人
  • 住宅(家や居住施設)の浴槽内での死者数も増加傾向で令和5年度の死者数は、6,398人
  • 交通事故の死者数は減少し、令和5年は、3,573人
熱中症による死亡者数(発生場所別)及び高齢者の比率(総数)
  • 熱中症の死者の発生場所は、工事現場や競技施設等多岐にわたる。
  • 住宅(家や居住施設)での発生は、令和5年度で約55%と半数以上を占めている。
  • 熱中症の死者数に占める高齢者の比率は、8割を超えている。
不慮の溺死・溺水による死亡者数(発生場所)及び高齢者の比率(総数)
  • 不慮の溺死及び溺水による死者数は増加傾向
  • 住宅(家や居住施設)での発生は約7割を占め、その内、高齢者が占める割合は9割を超えている。令和5年度は、6,073人。交通事故死の約3倍となっている。

熱中症の予防指針と冊子

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